こころをふんわり軽やかに 日々のあれこれを紡ぎます

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たくさんの批判をあつめ、白紙撤回されましたが、
大阪維新の会が作成した「大阪市・家庭教育支援条例(案)」

http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html

親としてはもちろんですが、
子どもを健全に育てる仕事に携わる者として、
思うこと満載なものでした。


子育てについて親が(ってか大人が)学ぶことは、とても大事だと思います。
確かに、ものすごい言葉遣いでお子さんを怒鳴りつける親も見かければ、
お子さんが何を言おうが何をしようが、何ひとつ言わない親もいらっしゃいます。

保育の現場にいると、思うこと、いっぱいあります。
維新の会さんがおっしゃる

「軽度発達障害と似た症状の「気になる子」の増加」

私は、わからなくはないのです。

本来、子どもの成長、発達の中で獲得できるはずのことが、獲得にいたっておらず、
小学校就学後に、改めて指導が必要になってくる「発達の積み残し」「育ちなおし」は、
大きな研修の場でも、いろんな分野の専門家がおっしゃっています。
口には出さないけど、保育園で、幼稚園で何を教わってきたん?
大学に勤めていたときでさえ、20年弱何をしていたの?って思うことがありました。

とはいえ、何歳に何ができないとダメ、という話ではなくって、
「育ちなおし」という言葉があるとおり、再び子どもに働きかけて育てることはいつでも可能です。
人は誰でも、学び、それを自分のものにする能力があります。
何なら、大きくなってから本人が気がついて獲得していくこともあります。
それを支えるための親や大人の学習っていうのは、確かにあってもいいかもしれません。

だからといって、勉強したから、上手くいくわけでもないんですよね。
学んだことをマニュアルのように、子どもの様子や気持ちも関係なく「使って」いらっしゃる、
一生懸命で真面目なだけに、上手くいかないと、ものすごく焦り落ち込む、
その影響が子どもにふりかかる。
親にとっても子どもにとっても、決して幸せだとはいえない状態になることも。

基本、子育てに、何が正しい、間違っているなんてものさしをつくることがナンセンスで、
長い人生を関わっていく中で、失敗なんて何一つないんですよね。
それもまた、学び。お互いにとって。
維新の会がおっしゃる「わが国の伝統的子育て」って、
いろんな正しさが子どもに提供されていたんだと思います。
そのいろんな正しさを、1人の親の肩が背負うことって、できないんじゃないかなあ。
溢れんばかりの「正しさ」を選んで自分のものとする能力がなければ。

大人も子どもも、「自己責任」の時代で、全てを自分が背負わないといけない、
そんな社会になっているような気もします。
「自分のことは自分でする」はとても大事だけど、
「伝統的子育て」は、できることをできる人がして、認め支えあう社会だったのではないかな?
と思います。
それが失われているから、親も子どもも頑張らないといけない、のではなくって、
失われたものを再生するような方法を考えたほうがいいのではないかな?
と思ったりします。

その上で、です。
大阪市は、平成25年度から、学童保育に対する補助金を打ち切るという施策(案)を出しています。

大阪市の学童は、市から補助をうけ、保護者が運営している方式をとっているようです。
保護者が、子どもの保育に専門的な知識と技術を持っている指導員と一緒に、
子どもの育ちに直接関わりながら、生活しているのです。

私も、息子を保護者運営の学童に預けていますが、
核家族になったからこそ、こうした親のつながりや地域のつながりによって、
わが子以外の子の様子を知り、いろんな人の目でわが子も自分も育てられていく場所だと
思います。
わが子かそうでないかに関わらず、おかしいと思えば声をかけて叱ることもあるし、
息子も、叱られたり、お友達のお父さん、お母さんに甘えたりじゃれたりもします。
ちょっと学年が上になると、人生相談なんかもしちゃったり(笑)
OBの○くんが彼女と手をつないで川沿いを歩いてた、って多くの親が見守っていたり。
指導員に子どものことを相談したら、親が知らない面を見ていてくれて、
子どもに対して疑問に思うことでも、なるほど、と思えたり。

条例案が求めていた、望んでいた姿そのものだと思うんだけどなあ。。。

ただ、昨今の経済状況や社会の状況では、
こうしたお金もかかるし手もかかることが、決して好まれているわけではないんですよね。

ほぼ無料で親の負担もない、働く親の子、そうでない子に関わらず一緒にすごせる
全児童対策っていいじゃない、というのも、理解できます。
ニーズとして多いほうを拡充していく、という経済的な目線では、さもありなん、と。

…だから、矛盾しています。条例案と廃止案。

子育ての何がわかってるの?と言われて当然だと思います。
何をしようと思っているのか、市長さんに是非伺いたいものです。

というわけで、今、大阪市の学童保育連絡協議会が中心になって集めている署名に、
私も及ばずながら協力しています。

子育てしている親の気持ち、その現状をわかってほしい!

みんなで声をあげていければいいなあ、と思います。



ところで、最後になりますが、最初に書いた


「軽度発達障害と似た症状」



「発達障碍」(軽度であれ重度であれ)

は、全く別物です。


今回、一番批判されたのは、この部分で

「発達障碍は親の育て方が悪い。愛情が不足していること原因」

という、全く間違った知識や印象を与えかねないことを記載したことに対しては、
絶対に許すことはできません。
撤回ではなく、訂正してお詫びしていただきたいくらいです。
こうしたことだけは「正しい認識」を伝えてほしいなあ。

正直、保育の現場では、どちらかわからないことってあるんですよね。
だからといってジャッジしたり「かもしれない」というレッテルって貼らないのです。
知識や経験はあっても、専門家ではありませんし、
どの子も、その子のスピードで今から、学び取って育てばいい、って思ってます。
違いを認め合って、一緒にすごせるような仲間になってほしいとも。

そういう社会を作りたい、という気持ちが広がるような、
子育て支援、親支援が、これからどんどん広がりますように。

今日も長々と失礼しました
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コメント
この記事へのコメント
この記事を書いた前日夜、
橋下市長は、twitterで、「学童の廃止はしない。あくまでも素案ですから」とつぶやき、
朝の囲み取材の中でも名言されました。
ただ、この日に出てきた新しい素案では、現状での廃止は見送るが、補助金のカットという新たな案が出たそうで、
大阪市学童保育連絡協議会では、学童が必要であるという声をもっと届けるために、パブリックコメントの期限ギリギリまで署名は募集するそうです。

「もう署名は必要なくなった」とおっしゃる関係者もいらっしゃいますが、大阪市連協のHPでも明記されていますので、ここでご案内いたします。

なお、署名は、下記HPでダウンロードできますのでご活用ください

http://osakagakudou.com/2012/05/05/%E5%AD%A6%E7%AB%A5%E4%BF%9D%E8%82%B2%E3%82%92%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-2/
2012/05/15(火) 10:20 | URL | まや翠 #gHJdPF26[ 編集]
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